サウンドハウス
2017. 07. 08  
最近のギターアンプはとにかく自宅での使用用途に適するように
パワーソークとかサイレントレコーディング機能を内蔵したものがたくさん出てきたと思います。

自分が愛用しているENGL E530 Preampも、私が作ったこの動画やこの記事で使ってるように、ラインアウトプットでもそこそこ使えるようになっています。




http://mightywingfeni.blog84.fc2.com/blog-entry-2364.html


(ただ、E530はヘッドフォンアウトの仕方が特殊で、普通にヘッドフォンをつなげる場合と、パッシブのスピーカーにつなげる場合とで切り替えが必要で、これを間違えるとヘッドフォンにスピーカー用のパワーアンプが作動して最悪ヘッドフォンが飛ぶ可能性があるかも。)

閑話休題

自分みたいなオールドタイプだととにかくでかいアンプを使い続けたいとおもってるので、Marshall 1959SLPをアッテネータ(EX-PRO DM-X)噛ませてラインで録った時の感動は今でも忘れられないです。
ただ、接続がめんどくさいです。

それでここまでDAWを新調して宅録環境を整えたときに、ふと、このままではHughes&Kettner Statesman Dual EL84がどんどん使われなくなっていくのかなと危惧した次第です。

ライブでは問題なく使えてたんですが、最近はライブする機会も減ってて、でもコンボアンプでスピーカーユニットも切り離せない自宅使用に厳しいのもどうかと思ってたところです。

なので、これを機に、スピーカーユニットを(物理的に)切り離しちゃえと思いました。
半分実験になりました。うん、下手したらアンプ壊れるほどの

※注意※
以下の手法は完全に個人の改造になっており、メーカー等で推奨された方法ではありません。
この改造を行ったことによる不具合、不祥事および資産価値の下落は本人の責任によるものです。
この改造方法を各々で実行した場合の責任および損害は当方とは全く関係ないものとなります。
この点に同意された方は以下の追記をクリックしてお進みください。
目次
1.材料
2.自宅で使えるようにする方法
3.アンプの中を開けてシャーシを取り出す
4.ケーブル加工
5.復旧
6.感想

1.材料
モノラルフォンプラグ×1
(当方 Classic Proのストレートプラグ 108円使用)
モノラルフォンジャック×1
(当方 NEUTRIKのモノラルジャック 75円使用)
ハンダ 適量(当方 Kester 44使用)

・・・と、このように書いたんですが、オーディオに特化させたければ高級なプラグジャックハンダを使ってもいいですし、つながればいいやとなれば、圧着端子とターミナルでも十分だと思います。

というのが、下記に詳細あるのですが、Statesman のスピーカーユニットへの接続自体がファストン端子(こんなの)だったので、弱電圧のギター信号回路と違って、パワーアンプから先の電圧高い状態ならなんでもいいのかなって思いました。

2.自宅で使えるようにする方法
コンボアンプのパワーアンプからスピーカーユニットにつながるケーブルを切断して、
一方をジャック、他方をプラグにする。それだけ

簡単な話です。要するに、スタックアンプのヘッドとキャビのように、コンボアンプもしちゃう改造です。

fender amp backpanel
などで検索するとわかりやすいんですが、コンボアンプでもスピーカーユニットへのアクセスがしやすいように、スピーカー端子を設けてるコンボアンプもあります。

きっと、Hughes&Kettnerのエンジニアが音質を追及するためか設計ミスったか、パワーアンプ部からユニットへ直通になってます。

これを、今後も宅録などで活用できるように、
①切り離して接続しやすいようにプラグとジャックで再接続したり、
②パワーアンプからアッテネータを通してDAWへ信号を送ったり、
③はたまたスピーカーユニットだけをDAWとつないで、スピーカーユニットのIRをとっちゃおう、というわけです。

では工程

3.アンプの中を開けてシャーシを取り出す
一番緊張する場面。なにせ、ひとつネジをつぶせば一気にガッカリ感が加速するところ。
ましてやコンボアンプの解体自体は初めて(Σ(゚д゚lll)カ)なので、とにかく慎重に事を進めました。
IMG_8390-min.jpg

上部の放熱パネルすら外し方がわからず、ガチで鉄板がバキッといきそうな勢いでした。さすがドイツ製です。堅牢でした。

IMG_8391-min.jpg

放熱パネルを取り外す。プリ管12AX7×2とパワー管EL84×2
これを下にあるバイアス調整用のアレでああしたりこうしたりするのですね。
まだその時じゃないのでスルーしました。

IMG_8392-min.jpg
シャーシを取り外した図。シャーシを取り外すまでにいろんなネジを外したり戻したりしました。
まさかそこを外すのかと仰天したのですが、事なきを得たということで一安心。

IMG_8394-min.jpg
スピーカーユニット筐体。これがStatesmanの音のポイントのひとつ
Eminence RockDriverCream 12インチです。
これはまだ十分に使えるので取替もしません。

というか、情報の少なさからレア度が高くておちおち壊すことも怖い

IMG_8403-min.jpg
CelestionやEminence のリプレイスメントスピーカーは大体ラベルが貼ってたりロゴが印字されてたりするんですが、これはきっとリプレイスする気がなかったから横側にラベルだけ貼られてたのでしょう。

IMG_8404-min.jpg

端子。ファストン端子で容易に取り外しできるので、ハンダも要らず快適。圧着マスターになりたい。

4.ケーブル加工
お祈りを済ませたら、
(プラスとマイナスの線を確認したら)パワーアンプから伸びてる赤と青の線を切ります。

私はこれを怠って+-の確認をせず切りました(汗)。
なんとか基盤の+-表記をみて確認ができたからよかったですが、きちんと壊さずにできるように、原形確認はしっかりしましょう。
できれば写真をとりまくりましょう(戒め)

IMG_8395-min.jpg

一方のプラグをハンダで取り付けます。プラグでもジャックでも各々の環境で変えていいと思います。

私はアッテネータへ接続する都合上、スピーカーにつながるケーブルにプラグを取り付けました。
ファストン端子をスピーカー端子につないどきます。

IMG_8405-min.jpg

他方はジャック。本当なら板に穴をあけて、端子を固定できればなおいいかと思いますが、自分としては特に問題ないと思ったので宙ぶらりんにしてます。

それぞれの導通をテスターで確認。

IMG_8406-min.jpg

せっかく中を開けたので、金属のくすみなどを取って綺麗にしてやります。ピカピカになりました。

5.復旧
元通りにします。PCなどの微細な電子部品に比べればまだ楽なほうなので、しっかりネジをなめないように気を付けて取り付けしていきます。

IMG_8407-min.jpg

ほぼ完了。今回切り離した部分はスピーカーで鳴らすのであればつなげておいていいですし、すぐに宅録をするためスピーカーを鳴らさないようにするならば切り離しておいてもいいと思います。

または、パワーアンプからのケーブルをアッテネータに入れて、その後別のケーブルを通ってスピーカーに戻すという使い方もできます。

当然、このケーブル以外はいじってないので、Statesman元来のエクスターナルスピーカーアウトも同時使用できるので、別のキャビネットへ出力も可能です。

※注意※
真空管アンプはパワーアンプから無負荷(スピーカーなどを接続していない)状態で使用すると、回路が壊れてしまいます。
しっかり無負荷か接続されているかを確認して、きちんとした状態で使用しましょう。


IMG_8408-min.jpg
スピーカーとアンプを分けた状態。赤青線がジャックとともに外に出てるのを確認しました。

IMG_8409-min.jpg

スタックアンプのように接続する。この場合、家での用途なので、アッテネータのあとにダミーロード(疑似抵抗、自作のメタルクラッドを使用したもの)を接続してます。

工程は以上です。

6.感想
久々にパワーアンプを出た信号を聴いてみて、パワーアンプによる信号のアナログ的歪みがよくわかる音になったと思いました。

感動としては1959SLPの信号のようで、きっと非対称な波形になってるんじゃないかなって思います。
これはさすがにE530を使っていた時よりもよりライブな感じがして、うれしいと思った反面、

パワーアンプのヘタリが徐々に出てきており、歪み方がブーミーになってきたような気がして、さらにお金が飛んでいくことに悲しみを覚えているところです。

今日はさすがにドタバタしていたので録音までできませんでしたが、明日以降にこの状況を視聴できるように録音録画の準備をしたいと思います。

それと、余裕があればIRをとって、Statesmanをバーチャルに再現できるようになれば、それをさらに公開したいと思いました。

長々と文を読んでいただきありがとうございます。
なにか不明な点、ご意見があればツイッター(@mightywing)やコメント、右側のメールフォームからメール等いただければお返しします。
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